三島夏まつり

■8月15日~17日 15:00~21:00

■静岡県三島市 三嶋大社および市内各所
■JR東海道本線「三島駅」から徒歩10分

三嶋大社の伝統的神事として伝わり、毎年祭典期間中約50万人の方が訪れる三島市最大のイベント「三島夏まつり」。初日は道沿いに山車が並び、笛や太鼓を奏でるシャギリ(祭囃子)を中心に、伝統芸能農兵節、みしまサンバパレード、梯子のり、手筒花火、三島大文字焼きなど様々なイベントが開催されます。
また、16日には毎年話題となる「頼朝公旗揚げ行列」が登場します。ゲスト俳優が頼朝役として出演することでも有名です。
夜には境内で手筒花火大会も催され、三島は祭り一色に包まれます。

【歴史メモ】

源頼朝公旗挙げ行列の主役である源頼朝公について少し紹介しましょう。

源頼朝は、久安3年(1147)河内源氏の源義朝の三男として生まれました。母は熱田神宮大宮司・藤原季範の娘、由良御前です。保元元年(1156)、朝廷が後白河天皇方と崇徳上皇方に分かれて起こった政変(保元の乱)において、父・義朝は平清盛と共に後白河天皇に従い勝利しました。

その3年後、義朝は平治元年(1159)に後白河院の近臣であった藤原信頼が首謀者となり起こした平治の乱に加わり挙兵するも、平清盛の軍に敗れ義朝の一門は官職を剥奪され京を追われることになりました。義朝の嫡男である頼朝も東国へ逃れる途中で一行とはぐれ、平氏に捕らえられました。京の六波羅に送られた頼朝は、池禅尼の嘆願によって処刑を免れ、伊豆国の蛭ケ小島に流刑となりました。頼朝はそこで伊豆の豪族である北条時政の長女、政子と出会い婚姻を結びました。

治承4年(1180)に後白河法皇の皇子である以仁王が平氏追討の令旨を発し、頼朝のもとにも令旨が届けられました。源氏復興を誓った頼朝は、挙兵の前に三嶋大社に百日詣の祈願をかけ、三嶋大社の夏祭りの大祭日に北条氏など伊豆の武士団と挙兵し、伊豆国目代である山木兼隆を破りました。そして頼朝は東国の武将たちを率い、文治元年(1185)壇ノ浦の戦いでついに平氏を打倒し、鎌倉幕府を樹立し、その後江戸時代まで続く武家政権の先駆けとなったのです。

■主催:三島夏まつり実行委員会
■問合せ先:一般社団法人三島市観光協会
■Webサイト:http://www.mishima-kankou.com/

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【お祭りレポートバックナンバー】

■静岡県三島市 三島夏まつり
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