静岡県三島市 三島夏まつり

平成23年8月15日(月)〜17日(水)

三島市最大のイベント「三島夏まつり」が8月15・16・17日と3日間三嶋大社を中心に市街地で繰り広げられました。

被災地の特産品を東北6県の商工関係者らがブースを構え、約300品目を販売する「みちのく物産まつり」や、17日には、原発事故で県内に一時移転されている「JFAアカデミー福島」の高校生が「みしまサンバ」パレードに参加されるなど、「がんばろう日本!がんばろう三島!」を合言葉に震災復興支援にも取り組んだお祭りとなっていました。

15日には箱根西麓で真夏の夜を焦がす「三島大文字焼き」が点火、16日には歴史絵巻を再現する『頼朝公旗挙げ行列』、17日には「踊りの日」として農兵節パレードや三島サンバパレード、武田流流鏑馬の披露など各種パフォーマンスを繰り広げる他に、人気声優古川登志夫さんがアナウンスを担当されるなど、三島伝統のシャギリの音が響く街中は、日中から夜遅くまで熱気に包まれていました。

16日に開催された三島夏まつり最大のイベント『 頼朝公旗挙げ行列 』は、蛭ヶ小島に流されていた源氏の棟梁前右兵衛佐頼朝が800年余の昔に三嶋大社大明神に祈願し、百日の日参の上、治承4年8月16日から17日にかけて旗挙げをし、天下平定のスタートを切ったというめでたい故事にちなみ再現した行列で、郷土発展を祈願する行列となっています。頼朝公旗挙げ行列の出陣式は三嶋大社舞殿で行われ、頼朝役には俳優の風間トオルさんが登場されました。その他の参加者は東レアローズ男子バレー部選手や市内の中高生らが武者として脇を固め、一般公募の政子、侍女役の女性陣が綺麗な装束に身を包み、鎧武者が多数練り歩く行列に花を添えていらっしゃいました。

三嶋大社にて奉告祭を無事に終えた一行は、舞殿にて出陣式が行われます。松明が炊かれ煙が立ち込める厳かな雰囲気の中、「金幣授受之儀」のあと、出陣の無事を祈って杯がふるまわれる「出陣杯之儀」が行われます。続いて弓を弾き鳴らして邪気をはらう「鳴弦之儀」が行われ、軍監役の合図とともに軍楽隊が太鼓・ほら貝・どらを鳴らし口上を述べられます。その後、全員で「エイ、ヤー」と出陣のときの声を上げ、市内に繰り出した一行は、三嶋大社大鳥居前で大勢の観客に出迎えられ、緊張の面持ちで出発されました。風間さんは沿道を埋めた大勢の見物客に笑顔で手を振って応えていらっしゃいました。

お盆の暑い時期の開催ですが、源頼朝に扮した俳優の風間トオルさんをはじめ、鎧で身を包み馬に乗った騎馬武者、薙刀を持った勇敢な姿の徒歩武者、色とりどりの艶やかな袿姿の政子や侍女ら、約50名が沿道に詰め掛けた見物客の声援に笑顔で答えていらっしゃいました。

三島夏まつり 三島夏まつり
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