滋賀県草津市 草津七夕宿場まつり

平成23年8月7日(日)

滋賀県草津市で毎年春に開催されており、今年で43回目を迎えた草津伝統のお祭り「 草津宿場まつり 」が7日、「東日本復興支援イベント 草津宿場七夕まつり」として天井側会場を中心に開かれ、家族連れなどたくさんの方がまつりを楽しんでいらっしゃいました。

毎年4月に開催されるこの「草津宿場まつり」ですが、今年の春は東日本大震災を受けて開催を見送られました。しかし、「自粛ではなく応援を」「伝統のまつりを継続させたい」との声が上がり開催することに決定し、8月7日の草津七夕まつりに開催を合わせると共に、「青森のねぶた」「秋田の竿燈」「仙台の七夕」の東北三大祭りと同時期に復興支援イベントとして開催されました。

草津市の旧草津川跡地をステージにしたイベント会場では東北の名産品が販売され、ステージでは復興支援のために岩手に出張中の市職員が電話で現地の様子を中継や、義援金募金箱の設置、川の堤防には復興を応援する市内の小学生のメッセージが書かれたのぼりや七夕飾り数十本が並び、会場では東北6県の物産が販売されるなど、復興を応援したいという草津市民の方々の思いがあふれるイベントとなっていました。また、草津に伝わる国選択無形文化財の下笠サンヤレ踊りが特別公演され、風が通り抜ける河川敷には約2万人の人出でにぎわっていました。

メイン会場の他には草津宿本陣や草津まちなか交流施設「草津夢本陣」などでも夏祭りが開催されました。各会場では出店などで賑わっていて、たくさんの人が集まる中にも行列の出演者が登場。『150年前からお客様がタイムスリップして会場にこられました!』というアナウンスが入ると登場を知らなかった地元の方々は驚いた様子でしたが、皆さんからのあたたかい拍手で迎えていただき、記念にと一緒に写真撮影されている姿もありました。身近に姫たちの衣裳の豪華さを感じて頂ける場になっていたと思います。出演者のお友達や親族の方なども駆け付けてくださり、緊張の面持ちではありましたが笑顔がたくさんある会場となっていました。

また、このイベントのメインとなる催しは市民の方々扮する「浅井三姉妹」「天璋院篤姫」「皇女和宮」の時代絵巻の行列が練り歩く恒例の時代行列。今回は8月開催となったので熱中症などに配慮し、例年の5分の1以下の約20人と小規模な行列となりましたが、豪華な衣裳と優雅な行列に夕暮れの河川敷の会場は華やかな雰囲気に包まれ、見物客の方々からは大きな歓声が上がっていました。
行列の出発は夕方でしたが、やはり8月。真夏の日差しがまだまだ照りつける中の行列となりましたが、出演者のみなさんは打掛姿や十二単など、暑くて重い衣裳を羽織っているのにかかわらず、沿道に集まった見物の方々の声援に笑顔で答えていらっしゃいました。

メイン会場ではステージ上に上がった出演者の紹介が終わったのちに草津時代行列を代表する「和宮」「篤姫」「幾島」3名それぞれが口上を述べられる場面や、奴衆による奴振りも披露され、大きな歓声と盛大な拍手が出演者のみなさんに送られていました。
ステージを後にする頃にはすっかり日も暮れ、すがすがしい風が会場を通り抜けていました。出演者のみなさんもそれぞれ大役を無事果たされたことの安堵感が表情にも表れていて、行列の途中は緊張の面持ちでしたが、会場を後にする頃には自然に笑顔になっていらっしゃいました。

草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり
草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり
草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり
草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり
草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり
草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり
草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり
草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり
草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり
草津七夕宿場まつり 草津七夕宿場まつり