鳥取県三朝町 ~ 三徳山御幸行列 ~

4月22日

昨年、開山1300年を迎えた三徳山で50年ぶりに復活した 『 三徳山御幸行列 』 が、今年も、三徳山の伝統行事を伝えていこうと4月22日(日)に行われました。 この日は雨も心配される天候でしたが、昼過ぎに一時降った雨も神事が始まるのに合わせたようにすっかり上がり、御幸行列も滞りなく行うことができました。

行列は山伏のホラ貝が響き渡る中、二基の神輿(みこし)を中心に露払いの甲冑姿の武士、天狗(てんぐ)や獅子、神官、僧侶など四十四の役柄と三朝温泉にゆかりのある大久保左馬之祐や稚児行列も加わり地元の有志約150人が参加。湯けむり漂う温泉街を悠々と練り歩き、時代絵巻さながらの行列を盛り上げました。

午前中に三徳山三佛寺において春会式及び不動堂・鐘楼堂修復落慶法要を終えた後、午後から三朝温泉のキュリー広場に会場を移して神事を行い行者太鼓と雅楽を奉納、その後三朝温泉街を1周する約1kmのコースをゆっくりと練り歩かれました。厳かな時代絵巻をひと目見ようと行列の進む先には大勢の見物客が沿道に詰め掛け、色鮮やかな衣装や御輿、そして可愛らしい稚児行列に歓声を上げていました。

また、住職がまかれた散華をご利益がありますようにと皆さんが拾い集めたり、小さな子供が獅子に頭に噛んでもらったりといった光景も見られました。

キュリー広場を出発した一行は恋谷橋を渡って三朝温泉街へ。途中休憩をはさみ三朝大橋を渡ってキュリー広場へ戻ってこられます。行列一行が広場に戻った頃には小雨が。記念撮影をされ、撮影が終る頃雨が本格化してきましたが、行列中に雨に降られること無く終った事は三徳山を世界遺産登録に向けての機運が一気に盛り上がってきているからかもしれませんね。

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