5月4日
法要の最初には散華などが行われます。天理大学雅楽部が大講堂で席についていますが、
この散華の時、楽器(竜笛・しちりき・単音の笙)が同じ調子を一緒に奏でていました。お坊さんは薬師寺だけでなく、興福寺など奈良のほかのお寺からも招待されて参列されています。薬師寺のお坊さん達が着てらっしゃるのは、復刻された法衣です。本尊の前に向かい合った「論義台」があります。この左右に「講師」と「読師」が上がり、論義が行われていました。論義が済むと、勅使役により僧侶にお香が配られる「行香(こうくばり)之儀」がありました。
これは神事の「玉串」が変化していったとされ、『最勝会』に特徴的な所作であるといわれます。また「番論義」というところでは、年少の僧侶が論義するということでしたが、これが小学校高学年くらいの、ホントに小さな少年僧だったのが驚きでした。両側からサササッと出てきて、難しい言葉遣いの文句を難しい抑揚付けて唱えていました。法要の終盤では「法楽読経」というところがあり、雅楽の演奏に合わせて僧侶と参列者が一緒に、「懺悔の偈」と「慈悲の偈」を唱えました。
最勝会の式次第
≪参入≫ 集会鐘/奉唱/会始出発/行列出発/大衆入堂/購読師入堂/勅使役入堂/惣礼
≪四箇法要≫ 唄/散華・行道(献香)/梵音/錫杖
≪講問論義≫ 表白/神分・勧請/探題入堂/経釈/揚経題/講問論義/講下ろしの鐘
≪咒願、行香之儀≫ 咒願/六為之磐/勅使役行香之儀
≪番論議≫ 論匠呼び出し/番論議
≪法楽読経≫ 金光明最勝王経夢見金鼓懺悔品第四偈
≪後奏之儀、講師之挙≫
≪布施の儀≫ 交名見参之儀/勅使役布施之儀「取終作法」/惣礼/退堂
準備完了です。
嵐の前の静けさですね(*^_^*)
そろそろ出発のようです(●^o^●)
最勝会に向けて出発しました。