京都市南区 城南宮 熊野詣出立の儀

平成22年2月24日(水)

晴天の2月、梅の花が満開を迎える城南宮にて 「熊野詣出立の儀」 が行われ、難行苦行の道がつづいたとされる熊野詣への出立の場を再現されました。心の旅に出掛けたとされています。

平安時代の末になり、上皇は圓城寺等の高僧を先達に任じ陰陽師を伴ない側近の公卿、殿上人等の供にし、北面の武士達を従えて参詣しました。やがて公卿、女房武士にとどまらず庶民に至るまで男女を問わぬ熊野詣が流行し、「蟻の熊野詣」といわれる程に紀州の熊野三山に参詣することが盛んになりました。心の旅に出掛けたとされています。

白河上皇や鳥羽上皇は熊野詣の精進所として城南離宮をしばしば選ばれ、ここに7日程籠って身を清め、道中の安全を祈願して、往復750キロ、約1ヶ月にも及ぶ信心の旅に出掛けたとされています。

熊野詣出立の儀 熊野詣出立の儀
熊野詣出立の儀 熊野詣出立の儀
熊野詣出立の儀