愛媛県今治市大三島町 ~ 『 三島水軍鶴姫まつり 』 ~

7月15日

愛媛県今治市の鶴姫伝説にちなんだ恒例の「三島水軍鶴姫まつり」が450年前の鶴姫の鎧を所蔵している大山祇神社から宮浦港周辺で15日に開催されました。
この鶴姫の鎧は、現存する日本唯一の女性用鎧といわれており、他の鎧と違って、胸の部分がふくらみ、ウエストがひき締まっており、女性らしい美しさを漂わせているのが特徴です。

瀬戸内海で勇猛果敢に戦った水軍たちの中には能島村上水軍の五代目総大将村上武吉をはじめ今に名を残す勇士も少なくありません。
その中の一人、唯一の女性戦士・鶴姫とは、天正10年(1541)、三島水軍の大将であり激戦の果てに討ち死にした兄に代わって三島水軍を率いた人物です。

このお祭では例年、太鼓披露や三島櫂伝馬レース大会、花火大会などが行われますが、大山祇神社から宮浦港までの間を鶴姫と大山祇神社ゆかりの武士たちが練り歩く武者行列は、時代絵巻が繰り広げられるかのようで見ものです。
本来なら14日、15日と2日間開催なのですが、台風の影響で今年度は15日のみの開催でした。14日に予定していた行事を15日にまとめて開催したので、役員の方々はあわただしい1日だった事と思います。
15日は午前10時半から、祭のメインイベントの鶴姫行列が大山祇神社境内を出発。曇り空ではありましたが、時々日差しが差し込むほどの天候の中、鎧をまとった武者姿の鶴姫の後に約百三十人の武者行列が続き、宮浦港までの約八百メートルの区間で壮観な戦国絵巻が再現されました。

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