和歌山県紀の川市 ~青洲時代行列~

10月21日(日)

全身麻酔薬「通仙散」で知られる江戸時代の医学者、華岡青洲が世界初の全身麻酔下の乳癌手術成功という偉業をたたえる青洲まつりが21日開催され、青洲の妻・加恵の嫁入りを再現した青洲時代行列や、地元食材を使った健康料理が並ぶ「青洲うまいもん横丁」など、多彩なイベントが盛大に行われました。 秋晴れで澄みきった空のもと、中学校による威勢のいい和太鼓演奏で開幕し、青洲の子孫で、 医師の六代目・華岡青洲さんが札幌から訪れるなど、多くの来賓が駆けつけていらっしゃいました。

メインイベントの青洲時代行列では、加恵の実家、旧名手本陣妹背家住宅(重要文化財)から青洲の里までの約2・2kmを、時代装束に身を包んだ約44人が練り歩かれました。 市民から公募した今回の青洲役の男性と、加恵役女性は実際に婚約者同士で、階段や段差部分で手を取り合ったり、つのかくしのずれを直してあげたりと、微笑ましい二人の姿を見ることもできました。沿道には多くの市民が集まり、美しい花嫁姿に 「加恵さんきれい」 と声援を送ると加恵役の女性も笑顔で答えていらっしゃいました。

青洲の住居兼診療所だった春林軒では、 劇団華岡青洲が 「華岡青洲の妻」を上演。 ステージイベントは、名手保育所の子どもたちのお遊戯やキャラクターショー、県警音楽隊の演奏などでも盛り上がり、「青洲うまいもん横丁」では、多く並んだ露店が人気で、地元の新鮮な食材を使った料理などが振舞われていました。

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