赤穂義士祭

平成23年12月14日(水)

主君浅野内匠頭の敵討ちのため47人の武士が吉良邸へ討ち入った日に当たる14日、赤穂市で「第108回赤穂義士祭」(赤穂義士祭奉賛会主催)が下町で繰り広げられました。

義士祭は1900年から開かれている伝統行事で、今年で108回目を迎えられます。

赤穂城跡からJR播州赤穂駅前までの約1・3キロを約2000人が行進する忠臣蔵パレードでは、忠臣蔵の名場面を再現した山車や参勤交代に見立てた大名行列、義士娘人力道中などが次々と現れ赤穂市内を練り歩き、約7万2000人もの見物の方々が情緒あふれる元禄絵巻に見入っていらっしゃいました。

正午、オーディションにて選ばれた義士娘3名が人力車に乗って赤穂城跡の大手門から登場すると赤穂義士祭が始まります。見どころの一つとなる大手門前にはたくさんの観客の方々で埋め尽くされ、拍手と歓声が上がっていました。

続いてこども大名行列の登場です。豪華な打掛や羽織に袖を通した子供たちは緊張の面持ちでしたが、笑顔で歓声に応えていらっしゃいました。事前に何度も奴振りを練習し、本番当日を迎えた奴隊は堂々とした奴振りを披露。

また義士行列の他には忠臣蔵の名場面を再現した山車も見どころです。山車はトラックの荷台を飾り付けた舞台上で、市民や市職員が内匠頭の刃傷(にんじょう)事件などを再現。演じ手がぴたりと静止し、それぞれの役に扮した出演者が役になりきって山車の上で名場面を披露。

今年は約40年ぶりに、忠臣蔵の名場面を再現する「山車」の内容を追加されました。例年の5場面に加え、内蔵助が妻・りくら家族と袂を分かつ「りくとの別れ」、内蔵助が臨戦態勢ではないと目くらましのために京都・一力茶屋で遊女と遊んでいる「一力茶屋」など新たに2場面を追加されました。その他、「殿中刃傷の場」や「切腹の場」などそれぞれの役に扮した出演者が役になりきり音楽とともに現れると、見物に来られた方々から拍手と歓声で出迎えていただきました。パレード道中の役柄紹介ポイントには毎日放送ラジオのパーソナリティー、浜村淳さんがエピソードを交えて解説し、集まった見物の方々は解説に聞き入っていらっしゃいました。メインパレードの他には地域の小学校、幼稚園を中心にした可愛い「こども義士行列」も人気があります。

また、今年は11日に赤穂城跡周辺で、関西在住の外国人47人が討ち入り姿で練り歩く催し「渡る世間は義士ばかり!」が14日の「赤穂義士祭」のプレイベントとして開かれるなど、地元を中心に関西在住の外国人らに祭への参加を呼び掛けるイベントも開催されました。

13日には前夜祭として赤穂城跡では14日に行われる「赤穂義士祭」を盛り上げようと、発光ダイオード(LED)3万個で造った光の天守閣が浮かび上がるというイベントも5年ほど前から開催されています。

もともと天守閣が建造されなかった赤穂城ですが、「天守閣が無いのがさみしい」という市民の声を受け、赤穂青年会議所が2006年から「幻の天守閣」としてライトアップを始められました。夕方よりライトアップされ、高さ30メートル、五層の天守閣がきらびやかな光を放っていました。また、大石神社から二之丸門まで、四十七士の名前と家紋入りの灯ろうも並ぶなど、前日の城下町は元禄ムード一色に染まっていました。

日 時:平成23年12月14日(水)

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