紫の縁「源氏物語の世界」~源氏物語にひたる一日~

平成25年12月14日(土)・12月15日(日)

紫の縁「源氏物語の世界」~源氏物語にひたる一日~

王朝文化華やかなりし時、その服飾文化を代表する装束が唐衣・裳装束(十二単)でした。王朝文化の一端に触れる事は、何時(いつ)の時代にも、生かされている私たちにとって様々に共感できる世界があります。
その先人が守り伝えてきた文化遺産を継承し、発展させていく場として、この「紫の縁(ゆかり)」を御縁として、未来の日本に誇りとなる文化遺産を守り伝えていくことを理念とし、嵯峨天皇の離宮「旧嵯峨御所」として名高き門跡寺院 京都・大覚寺において一千年の世界を旅する機会をご用意いたしました。

視・聴・嗅・味・触 —

皆様の研ぎ澄ました五感で日本の精神文化を未来に伝える場がここに誕生いたします。

世界に誇る日本の文化遺産である「源氏物語」は、その存在が確認されて以来、千年目を、二〇〇八年十一月に迎えました。
源氏物語を著した紫式部は「世界の偉人」としてユネスコに初めて選出された日本人でもあります。

源氏物語は、執筆された当初から熱心な読者を獲得し、一千年の時を超えて今もなお読む人々を楽しませ、人生を考えるきっかけを与える古典であり続けています。
源氏物語は、文学作品としての価値の高さはもちろんのこととして、広く、日本の伝統文化の根源として大きな影響力を持ち続けて来ました。

その先人が守り育んできた文化遺産を継承し、発展させていく場として、この源氏物語によって結ばれる「紫の縁」をよりどころにしながら、「旧嵯峨御所」として名高き門跡寺院京都・大覚寺において一千年の世界を旅する機会をご用意いたしました。

開催場所:旧嵯峨御所 大覚寺門跡

共同主催:旧嵯峨御所 大覚寺門跡/紫式部顕彰会

実施内容
①ものがたり源氏 源氏物語に関する講演会
12月14日(土) ◆京都造形芸術大学客員教授 五島邦治氏
12月15日(日) ◆京都学園大学教授 山本淳子氏

②みやびがたり源氏
12月14日(土)・12月15日(日)両日◆大沢池で龍頭鷁首乗船験、舞楽/雅楽鑑賞、舞人との記念写真

③わざがたり源氏
12月14日(土) ◆平安雅楽会舞楽:蘭陵王等の舞の解説と雅楽器の特徴説明
12月15日(日) ◆染司よしおか 五代当主 吉岡幸雄氏 染色:女房装束の色目等、実際の染の技法を紹介

④式部追想の世界
12月14日(土) ◆東儀秀樹氏 「雅楽が奏でる千年の悠雅 ― 東儀秀樹が誘う源氏物語の世界」
12月15日(日) ◆福嶋昭治氏 「うたがたり源氏 光源氏の恋 ― 光源氏の恋を歌と朗読と語りで」

⑤よそほひがたり源氏
12月14日(土)・12月15日(日)両日 ◆女房装束~王朝装束をまとう~ 女房装束着装体験(唐衣 新作登場)
12月15日(日) ◆日本和装師会会長 市田ひろみ氏 女房装束の着装と実演

特別企画
12月14日(土)・12月15日(日)両日  『源氏物語の祈り』大覚寺僧侶による写経法要 *参加者全員に写経をして頂きます。

12月14(土)・12月15日(日)両日,盛りだくさんの内容で、紫の縁「源氏物語の世界」~源氏物語にひたる一日~ をさせていただきました。
今回の紫の縁に合わせて、女房装束の唐衣を新しく製作させて頂きました。参加者の方に50種類の中からお選び頂くという着装前から、楽しんで頂けたようです。各先生方の講義も本当に皆様熱心に聴講して頂きました。
また、イベント終了後も昼間とは一味違う、適度な明るさで演出された大覚寺諸堂お庭のライトアップをお楽しみ頂きました。

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