京都市東山区 八坂神社 ~祇園えびす~

1月9日、10日

阪急京都線 河原町駅より徒歩15分/ 京阪本線 四条駅より徒歩10分

「 商売繁昌で笹もってこい!」のかけ声でおなじみの「えべっさん」が、八坂神社の境内にいらっしゃるのをご存じですか?

八坂神社の摂末社には『祇園のえべっさん』とも言われる事代主神(ことしろぬしのかみ)を祀る蛭子(えびす)社があります。えべっさんが八坂神社に祀られるようになったのは平安時代。全国のえべっさんのなかでも歴史はかなり古く、珍しく北向きに社を構えていることから、「北向蛭子社」とも呼ばれています。

八坂神社では1月10日本蛭子の前日(宵蛭子)に蛭子社祭(えびすしゃさい)が行われ、祇園の新春の恒例行事となりつつある七福神の乗った蛭子船(えびすふね)の巡行が行われました。

2時過ぎ、一般公募などで集まった福娘等参加者一同が蛭子社の前で巡航の無事を祈りご祈祷を受け御神酒を頂戴し、賑やかな祇園囃子の演奏とともに、宝船巡航がスタートしました。

八坂神社西楼門前の祇園石段下から、四条通を西へ進みます。福娘さん達は四条通り沿いにある商店街加盟店ほぼ全てのお店に入って福笹を配っていかれます。笹を配る福娘さんも忙しそうに小走りに駆けておられました。
福笹かざりは「初えびす」に欠かせないもの。大判・小判や鯛、俵などの縁起物を飾りつけた福笹は、店頭や台所などにお飾り、商売繁昌、家内安全のお守りですね。

四条通を烏丸の手前まで進んだ巡航の列は、刀鉾の御会所前でUターンし、八坂神社へと帰投します。

鯛を抱えた『えべっさん』が乗っている『えびす船』など賑やかな行列を見ているだけで景気が良くなりそうですね。

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