高知県南国市 ~土佐日記・つらゆき時代行列~

11月11日(日)

紀貫之は、土佐の国司として今の南国市国府比江に住居を構え、土佐七郡四三郷を統括した人物です。貫之が著した「土佐日記」は日本最古の紀行文学の傑作であり、貴重な文化遺産として全国的に知られています。その日本和歌史上に不動の地位を築いた歌人・紀貫之という人物にスポットライトをあて、平安時代のみやびな世界観を感じられるような行列 『 つらゆき時代行列 』 が開催され、平安装束に身を包んだ女性やかわいらしい稚児行列など、総勢約170人が参加されていました。

南国市商工会館特設会場には、市内の愛好家が丹精込めて育てた大輪菊やダルマ菊、小菊など約150本を組み合わせた花壇をはじめ菊花500点が並び、「菊人形・菊花展」や「物産展」等も催され、たくさんの地元の方々や見物客らでとても賑わっていました。

また、途中立ち寄る紀貫之邸跡は国司の官舎があったところで、南国市比江の田んぼの中にあり、疎林の間に四基の石碑が立っています。見渡す限り広々とした田園でコスモスが満開に咲き乱れ、とても綺麗な風景が広がっていました。

ほかにも、数箇所ある休憩所では、お抹茶とお菓子を用意してくださっていたり、あたたかいじゃこ汁が振舞われたりと地域の方々も参加するとてもあたたかい催しでした。

色とりどりの袿姿の女性もコスモスの綺麗さに負けじと笑顔を振りまいていらっしゃいました。高知に関係する人物の歴史物語を再現した行列も同時に進行し、りっぱなひげを付け束帯姿のりりしい長曽我部元親や、坂本龍馬などが登場し見物客らの声援を受けていらっしゃいました。

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