松江武者行列

平成23年10月29日(土)

10月29日、松江開府400年祭のメインイベント「松江武者行列」が松江城下町で市民スタッフ合計300名の参加で行われました。

約400年前に城下町松江の礎を築いた堀尾吉治公をはじめ、後に松江藩主を務めた京極忠高、松平直政ら一行が松江城に入城する様子を描いたこの時代絵巻は、勇壮な甲冑姿の武者や槍隊、弓隊、そして華やかな衣裳を身にまとった奥方や姫、侍女などの行列が松江城を目指し、約250メートルにもなる列が松江のまちを多くの見物客に見守られながら約1時間30分掛けて1.5キロを練り歩かれました。

鉄砲や弓矢を構えた武者や揃いの傘を持った侍女らは、何度も振付の練習を重ね当日を迎えられました。和太鼓やほら貝が鳴り響く中、堂々とした姿でパフォーマンスを披露される姿に、沿道は親子連れやカメラを構える人らでにぎわっていました。

今回のテーマは「勇気・気品・希望」。
3月の東日本大震災を受け延期となっていた松江武者行列でしたが、県内外からの要望を受け、半年遅れて開催となりました。

8回目となる今回は、震災犠牲者の追悼や被災地復興などを目的に参加者全員が被災地への祈りを込めたお守りを身に着け、一日も早い東北地方の復興と被災地への鎮魂と励まし、世界平和を願って歩かれました。派手な演出は控えられましたが、開催を待ち望んだ市民や訪れた観光客らは、鎧を着た武者や、きらびやかな衣裳をまとった姫や侍女たちの行列に見入っておられ、楽しんでいただけたかと思います。
松江城の二の丸広場では、松江城鉄砲隊と岩国藩鉄砲隊(山口県)、丸亀城鉄砲隊(香川県)の古式火縄銃の演武が行われ、武者行列を祝砲で盛り上げる姿もありました。

入城後、一行は松江城二の丸下の段のステージに集合。堀尾公を中心に「世界が万年平和であるように、地震が鎮まるように」という意味の「万年阿良礼(よろずよあられ)」と全員で唱え、参加者全員とスタッフ、松江城に集まった見物客ら全員で震災犠牲者を追悼されました。
行列の様子はインターネット上で生中継され、被災地などに伝えられるという今回初めての試みもありました。

松江武者行列 松江武者行列
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