京都市 八坂神社周辺 〜祇園えびす〜

1月9日(水)

「 商売繁昌で笹もってこい!」のかけ声でおなじみのえべっさんが八坂神社に祀られるようになったのは平安時代です。全国的に名の知られた大阪の今宮戎神社のえべっさんは、八坂神社の氏子が今宮に移り住んだとき、祇園の「えべっさん」をその地にお祀りしたことに始まります。全国のえべっさんのなかでも歴史はかなり古く、珍しく北向きに社を構えていることから、「北向蛭子社」とも呼ばれていますね。?

まだ初詣客でにぎわう八坂神社では9日、晴天のもと、七福神を乗せた「えびす船」と福笹を持った福娘らが八坂神社石段下と四条通り御旅所とを「商売繁盛、笹もってこい、祇園のえびすに笹もってこい!」の掛け声と祇園太鼓とともに往復しました。道中、福娘が四条通沿いのお店に入り、商売繁盛を祈願し福笹を配っている姿や、えびす船に乗った七福神らが沿道の見物客らに手を振って声援に答える姿も。沿道や八坂神社には大勢の人々が集まり、福娘やえびす船の華やかな行列を写真におさめる姿もたくさん見かけました。

福娘らによって配られる福笹かざりは「初えびす」に欠かせないもの。「まっすぐ伸びる」「折れない」「いつまでも青々としている」ことから、縁起物として定着しており、大判・小判や鯛、俵などを飾りつけた福笹は、商売繁昌、家内安全のお守りとなるので、店頭や台所などに飾るといいでしょう。

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