京都市 伏見稲荷大社 〜成年祭〜

1月14日(月)

京都市伏見区にある伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)は、稲荷神をまつる稲荷神社の総本社です。全国には約4万社の子社があり、総本山の伏見稲荷大社は京都でもっとも古い神社のひとつとされています。

お稲荷さんが農業の神であるために、五穀豊穰・商売繁盛・交通安全といったご利益があります。また本殿は重要文化財に指定されており、約一万基の鳥居があり、特に千本鳥居は全国的に名所となっていますね。

その伏見稲荷大社で1月14日の成人の日に行われるこの成年祭は、成人に達した男女を招いて、今後の人生にご加護がありますようにと祈る行事です。昔の元服式を見直すことで新成人の自覚や責任を促そうと、1957年から毎年「成人の日」に行っていらっしゃる祭事です。

また祭典の後、参集殿ホールにおいて公家や武家、町人の時代衣裳を身にまとい、髪そりなど時代ごとの儀式「元服式」と、平安時代姫の裳着・鬢批の儀(成人式)の実演が披露されました。
江戸時代の町人の式で、少年が前髪をそり羽織とはかまを着てりりしい姿に変わると、訪れた参拝客から歓声が漏れ、十二単の着装実演では色鮮やかな袿が重ねられていく度に写真に収めていく姿も見受けられました。

滅多に見ることのできない古式ゆかしい元服式の様子や、平安装束の華やかな色あい等を知ることができる行事なのではないでしょうか。

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