奈良県 春日若宮おん祭

12月18日(木)

冬の奈良を彩る国内最古の芸能祭典とされる「春日若宮おん祭」が17日、奈良市の春日大社周辺で開催されました。

「おん祭」は平安時代から絶えることなく伝えられるお祭で、24時間を超えることが許されないという厳粛な祭礼で、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や天下泰平を祈って芸能をささげるお祭です。
お祭の始まりでもある「遷幸(せんこう)の儀」は神様が参道にある「お旅所」までうつる儀式です。

午前0時、神様が参道にある「お旅所」までうつる「遷幸(せんこう)の儀」。すべての明かりが消え雅楽の音色が響く中、通り道を清めるたいまつの火に導かれ、榊(さかき)の枝を手にした多くの神職らが神様を囲み「ヲー」と声を上げながら参道を歩くという、たいへん厳かな雰囲気の中で行われる祭礼です。

正午よりは平安時代から江戸時代の衣裳をまとった約100名程で古都を練り歩く時代衣裳行列「お渡り式」をはじめ、深夜に神様が若宮社まで戻る「還幸(かんこう)の儀」、神楽の奉納、神楽が奉納される暁祭などが行われ、遷都2000年を迎える古都を華やかに彩っていました。

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