兵庫県赤穂市 赤穂義士祭

平成22年12月14日(火)

今から約300年前に起きた一大事件といわれる赤穂義士たちによる討ち入り・・・。

主君浅野内匠頭の無念を晴らすため1年9ヶ月もの歳月を費やし、見事本懐を遂げた英雄たちのひたむきなまでの忠誠心は、当時から伝え、語られ、今もなお国民的ロマンとして受け継がれています。

毎年赤穂義士たちが討ち入りを果たした12月14日は全国各地で「義士祭」が開催されますが、その中でも兵庫県赤穂市で開催される「赤穂義士祭」は今年で107回目を迎え、元禄絵巻さながらのパレードが赤穂市内を練り歩き、沿道の観衆を魅了する赤穂市最大のイベントとして毎年盛大に開催されます。

今年も約7万人の観客が見守る中、勇壮な義士行列が繰り広げられました。

赤穂城跡からJR播州赤穂駅前までの約1・3キロを約1600人が行進する最大の目玉である『忠臣蔵パレード』は、市内小学生による金管バンドパレードを皮切りに、東映剣会による「殺陣(たて)」、色艶やかなお姫様衣装を身にまとった第26代赤穂義士娘による「義士娘人力道中」、当時の赤穂藩主の参勤交代を偲ばせる「大名行列」、殿中刃傷の場や討ち入りの場など忠臣蔵の名場面を車上で演じる「山車(だし)」、そして意気揚々と芝高輪泉岳寺へと向かう四十七義士に扮した「義士行列」へと続き、沿道を埋めつくした数万人の観客を元禄絵巻さながらの世界へと誘います。

このほか、義士が眠る花岳寺の追慕法要、義士を祀る大石神社の祭典、赤穂城跡武家屋敷公園では義士ゆかりの市町や近隣市町による「忠臣蔵交流物産市」などでは、姫路市の姫路おでん、岡山県津山市の津山ホルモンうどんなどご当地グルメも楽しめるようになっており、市内各所で多彩なイベントが催され、赤穂の街全体をあげてのイベントとなりました。

また、前日には赤穂義士祭前夜祭として花岳寺では法要が営まれ、大石神社では祭典が行われるほか、近隣市町や忠臣蔵ゆかりの市町による「忠臣蔵交流物産市」が赤穂城跡内武家屋敷公園で開催されました。夜には花岳寺と大石神社にて義士追慕の前夜祭が開催され花岳寺、大石神社のライトアップのほか赤穂城跡の天守台の上に、天守閣をかたどったイルミネーションが点灯され、前夜祭を盛り上げていました。

赤穂義士祭 赤穂義士祭
赤穂義士祭 赤穂義士祭
赤穂義士祭 赤穂義士祭
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