京都市東山区 八坂神社 かるた始め式

平成23年1月3日(月)

京都市東山区の八坂神社では初もうで客でにぎわう3日、優雅な王朝絵巻を再現する新春恒例の「かるた始め」が行われました。

色とりどりの平安装束を着たカルタ姫たちが、能舞台の上でカルタ取りをされます。とうとうと歌を詠む声、カルタを取る動作、すべてが優雅できらびやかな世界が広がります。

同神社の祭神、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が「八雲立つ 出雲やへがき つま隠(ご)みに」と詠んだ歌が短歌の起源とされることにちなむ新春行事で、日本かるた院本院(同市下京区)などが昭和46年から毎年神前に奉納されています。
神事では、平安時代の貴族にふんした「かるた姫」や童子・童女ら同院の女性会員や子供たち30名近くがが百人一首を能舞台で初手合わされ、会場の初詣客でにぎわう境内は華やかなムードに包まれました。華やかな王朝装束を身にまとった児童や女性たちが装束に手惑いながらも真剣な表情でかるた取りをを披露すると、集まった初詣客の目を引き付けました。

対戦が終了すると最後に、各自それぞれの衣裳を見物の客らに見せて能舞台を一周されます。みなさん、試合後の安堵の顔がとても誇らしげに見えました。

八坂神社お正月恒例の行事ですが、毎年少しづつ観覧者が増えているように思います。
また、同日午前中には初能奉納として観世流能「翁」の奉納や謡、尺八、尺八と琴の合奏なども奉納されます。

八坂神社 かるた始め式 八坂神社 かるた始め式
八坂神社 かるた始め式