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岡山県矢掛町/矢掛の宿場まつり大名行列~歴史を再現 町民の思いを一つに~

矢掛町の歴史ある街並みと矢掛宿

岡山県小田郡に位置する矢掛町は、人口14,201人の町で、岡山県の南西部に位置し、高梁川水系の支流である小田川流域にひらけた地域にあり、比較的ゆるやかな丘陵に囲まれた盆地です。町内には美しい田園風景が広がり、心安らぐ空間に癒されます。
町の東西を国道486号と鉄道井原線が走り、山陽自動車道の笠岡、鴨方、玉島インターチェンジまでの所要時間は20分~30分ということで、交通の利便性に優れています。
また、国重要文化財の矢掛本陣・脇本陣は矢掛町の中心地である商店街にあり、江戸時代の姿をそのまま残しており、身近に歴史を感じることができます。
近年では、旧山陽道の宿場町の町並みを活用しながら、新たに観光拠点施設「やかげ町家交流館」や古民家を改修した宿泊施設「矢掛屋」などを整備するなど、観光によるまちづくりに積極的に取り組んでいらっしゃいます。

「矢掛宿」は、江戸時代の山陽道に設けられた51宿のうちの第18番目の宿場町で、旧山陽道を往来した参勤交代の宿場町として栄え、大名などが宿泊した本陣と脇本陣が現存する歴史と文化の溢れるまちでもあります。街道沿いには800メートルにわたって本陣、脇本陣をはじめ町家が並び、今にも「したに~、したに~」と大名行列のお通りを知らせる声が聞こえてくるような街並みとなっています。

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矢掛の宿場まつり~昭和51年の災害からの復興の願いを込めて立ち上げた大名行列~

昭和51年に矢掛町を襲った台風は甚大な被害を与え、台風による大雨の影響で、商店街周辺の建物は床上まで浸水し、多くの店舗や家屋が被害を受けました。そうした状況の中で、町民に再び元気になって欲しいという思いで、商工会員を中心とした若者が集まり、復興に向けた意見を交わす中で、被災した町並みの復興と町民が元気になることを期待し、歴史ある町並みを活用した祭りができないかという案が出されました。そして、町民や周辺企業からの寄付や協力を受けながら、実行委員会の手作りで第1回の「矢掛の宿場まつり 大名行列」が開催されました。
第1回の大名行列はわずか20名で観客もほとんどいない小規模なものでしたが、これをきっかけに毎年継続して開催するにつれて、徐々に参加人数や協力者が増え、平成30年には43回の開催を数え、80名の大規模な行列となり、観客数も3万人を越える矢掛町を代表するイベントとなりました。
矢掛町に住んでいる人が大名行列を通して自分の地元を誇りに思える、さらには大名行列に関わって汗を流し矢掛町全体で一体感を持ち元気を出してもらえることを最大の目的として井筒企画も長年携わらせて頂いております。

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矢掛の宿場まつりの様子矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子 矢掛の宿場まつりの様子

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道の駅『山陽道やかげ宿』オープンに合わせて『大名行列展』を開催

そんな『矢掛の宿場まつり』が令和2年11月に45回目の開催を迎える予定でしたが、新型コロナウイルス感染防止のため開催を見送る形になりました。1976年、台風で被災した町に活気を取り戻そうと地元商工会の有志皆さんが繋げてきた『矢掛の宿場まつり』が初めての中止となってしまいましたが、宿場町を活かした商店街の活性化と観光PR活動は継続され、コロナ禍にあたる令和3年3月には観光誘致の要ともなる「道の駅 山陽道やかげ宿」の開業へと繋がりました。
そして、井筒企画では、町民の皆さんの力で約半世紀繋げてきた『矢掛の宿場まつり』の魅力を次に繋げようとする町民皆さんの思いや、受け継がれる町への誇りを別の形で表現する展示会『大名行列展』を道の駅開業記念イベントに合わせて開催するというご提案をしました。

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矢掛大名行列展の様子 矢掛大名行列展の様子 矢掛大名行列展の様子 矢掛大名行列展の様子 矢掛大名行列展の様子

*備中西商工会館「矢掛の宿場まつり 大名行列」開催時の着付け場所を展示場所として開催しました。

43回もの開催数を数える『矢掛の宿場まつり』の開催記念に撮影された集合写真がずらりと並ぶ商工会館を利用して『大名行列展』を行いたいというご担当者様の意向をくみ取り、長年の付き合いがある井筒企画ならではの提案として、メインに1/10サイズの大名行列人形の展示、等身大展示としてお駕籠の展示、奴衆が奴振りにて使用する毛槍の展示と併せて実際に触って毛槍の重さを体験していただけるような体験展示、殿と一緒に記念撮影できるフォトスポットとなるよう、殿は凛々しい顔つきの人形に衣裳を着せての展示、奥方・姫がお祭り時に着用する打掛は着用すると全体の柄を見ることが難しいため衣桁に掛けることで全体を見て頂ける衣桁展示など、展示の端々から『矢掛の宿場まつり』のお祭りの臨場感を感じられるよう提案し書面にてお届けしました。

『大名行列展』のメイン展示としてご用意したのが『紀伊大納言参勤交代』大名行列人形は紀州藩の豪華壮麗な行列を1/10サイズで再現した行列人形で、髭を携えた奴衆、槍を抱えた徒士侍、藩主が乗った駕籠の周りを固める近習や刀番、殿の馬を牽く馬牽きなど総勢160体ほどになる隊列が商工会館中央に展示しました。ひとつひとつ役柄によって動きも異なり、顔の表情も違う人形が表現する大名行列人形の織り成す世界は、きっと当時の矢掛宿に迷い込んでしまうこと間違いなしの展示となりました。

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「大名行列展」展示を終えて―

大名行列展を開催した矢掛商店街は江戸時代の旧山陽道に面した商店街で、古い町並みを残しています。この矢掛商店街の特徴は、古い町並みが残っているというだけではなく、古い町並みを残しつつ、そこに人々が生活している地域です。
矢掛町ではイベント企画実行だけでなく、イベントや観光を通じたまちづくりを「観光まちづくり」と呼び、観光もまちづくりの一つと考え活動されています。
多くの来訪者を招き、また、テレビや新聞や雑誌、テレビ、ラジオなどのマスメディアをはじめ、SNSなどを活用し、タイムリーな情報を多くのメディアに取り上げていただくことで、自分たちの町の魅力と価値を再認識し、イベント準備や運営などを通して、地域の人々が交流し協力し合いながらコミュニティの維持・活性化に繋がるように活動されています。
効果も表れており、矢掛町への観光客は増加し、空き店舗が多くみられた商店街に、新たに出店する人が増え、企業や雇用の創出につながっていると伺いました。
矢掛町に住んでいる人が大名行列を通して自分の地元を誇りに思える、さらには大名行列に関わって汗を流し矢掛町全体で一体感を持ち元気を出してもらえることを最大の目的として、この古き良き町が今後も繁栄していくためにも町民の思いをひとつにしながら、みんなに愛される町になるような地域づくりに取り組んでいらっしゃる一端をこれからも井筒企画も一緒に担えればと思いました。

最後に、この度3月にオープンした道の駅『山陽道やかげ宿』は黒い外観で落ち着いたたたずまいで、駅舎のデザインはJR九州に超豪華寝台列車「ななつ星㏌九州」をデザインされた岡山市出身の工業デザイナー水戸岡鋭治さんが監修されました。【やかげまるごと道の駅】として1階は町内の観光スポットなどを紹介するスペース、2階は子どもが遊べるキッズルームがあります。一般的な道の駅と違って、隣接する矢掛商店街に人を誘導するため、飲食や物産のコーナーを設けていないのが特徴的でした。道の駅開業に合わせ新しく舗装され、無電柱化工事も進み電柱が無くなった矢掛商店街。道の幅まで広くなったように感じられました。

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山陽道やかげ宿 やかげまるごと道の駅 矢掛商店街

皆様の地域で行われる様々なお祭りやイベントをご計画の際は、ぜひ井筒企画にお声がけください。
井筒企画では、このような経験と実績を基に、皆様の思い出作りや、また地域の活性化へのお手伝いをさせていただければと思っております。

プランニング

第69回浜松市姫様道中
第68回浜松市姫様道中
矢掛大名行列展
平城遷都1300年祭
三春 春まつり
松江開府400年祭
松江武者行列
装束制作ワークショップ
まつりのススメ
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